兵庫県芦屋市長・高島崚輔氏は、2023年4月、26歳2か月で史上最年少の市長に当選した。
灘中学・高校からハーバード大学を卒業し、政治経験ゼロで挑んだ芦屋市長選挙で、現職の伊藤舞氏ら3人の候補者を破り、19,779票を獲得した高島崚輔氏は、「世界で一番住み続けたい街・芦屋」を掲げる。
TikTokを活用した選挙活動、市民との対話を重視する市政運営、教育改革への強い意欲──若きリーダーは、就任1年で350を超える現場を訪れ、教育委員の人事案が議会で否決されるなど、理想と現実の狭間で奮闘している。
大阪府箕面市出身、灘中高・東京大学・ハーバード大学という華々しい学歴を持つ高島崚輔氏の経歴、芦屋市長選挙の戦い、そして「対話と教育」を掲げる市政の実態を徹底解説する。
高島崚輔のプロフィール

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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 高島崚輔(たかしまりょうすけ) |
| 生年月日 | 1997年2月4日(28歳・2025年時点) |
| 出身地 | 大阪府箕面市 |
| 学歴 | 灘中学校・高等学校卒業、東京大学文科一類(4か月で中退)、ハーバード大学卒業(環境工学専攻・環境科学・公共政策副専攻、2022年) |
| 現職 | 芦屋市長(2023年5月1日就任、1期目) |
| 前職 | NPO法人理事長、公文教育研究会学習者アドバイザー |
| 特技 | ラグビー(灘高校時代) |
| 当選時年齢 | 26歳2か月(史上最年少市長) |
| 特記事項 | 2025年タイム誌「次世代の100人」に選出 |
高島崚輔氏は、大阪府箕面市出身で、灘中学・高校を経てハーバード大学を卒業した。
2023年4月23日、26歳2か月で芦屋市長に当選し、史上最年少の市長となった。
「世界で一番住み続けたい街・芦屋」を掲げ、市民との対話と教育改革を市政の柱としている。
2025年には、タイム誌による「次世代の100人」に選出され、「長老政治の日本では型破り」と評価された。

詳しい経歴──灘中高からハーバード大学へ

大阪府箕面市での生い立ちと灘中学受験
高島崚輔氏は1997年2月4日、大阪府箕面市に生まれた。
小学5年生に上がる少し前、友人が中学受験をすると知り、地元以外の選択肢があることに興味を持った。
高島崚輔氏は、全国トップクラスの進学校である灘中学校を受験し、合格。
高島崚輔氏は後に、「まちづくりの原点は灘中学受験」と語っている。
灘高校生徒会長とラグビー

灘高校では、生徒会長を務めた。
生徒会活動の中で、高島崚輔氏は芦屋市と関わりを持つようになった。
芦屋市総合公園でのスポーツイベントの開催やサマーカーニバルへの出店を通じて、市民の方々が芦屋を愛する気持ちをひしひしと感じたという。
また、高島崚輔氏はラグビー部に所属し、スポーツにも熱中した。
東京大学合格とハーバード大学への進学

高校時代、高島崚輔氏は当初、東京大学への進学を考えていた。
2015年、高島崚輔氏は東京大学文科一類とハーバード大学の両方に合格。
ハーバード大学の合格を知った2015年4月には、すでに東京大学の入学手続きを済ませていたため、4か月間東京大学で学んだ後、渡米した。
東京大学を中退し、ハーバード大学に進学することを決断した理由について、高島崚輔氏は「世界トップレベルの環境で学びたかった」と語っている。
ハーバード大学での学びとNPO活動
ハーバード大学では、当初は公共政策などを学んだが、後に環境エネルギー工学を専攻した。
環境工学専攻、環境科学・公共政策副専攻という学際的な学びを通じて、高島崚輔氏は「まちづくり」への関心を深めた。
ハーバード大学1年の時には、ケネディ・スクールの仲間と東京電力福島第一原発事故についてのプロジェクトに取り組んだ。
また、高島崚輔氏は学生の海外留学を支援するNPO法人を設立し、理事長を務めた。
全国50都市で中高生の海外留学を含めた進路開拓を応援するワークショップを開催し、多くの若者を支援した。
ハーバード大学4年時には、ゼミのプロジェクトで芦屋市を舞台にした自然エネルギープロジェクトを計画した。
芦屋市インターンシップと公文教育研究会
ハーバード大学在学中、高島崚輔氏は芦屋市役所でインターンシップを行った。
市民と未来の芦屋を語る「芦屋SDGsカレッジ」を4回開催し(芦屋市・芦屋市教育委員会後援、芦屋川ロータリークラブ協賛)、地域とのつながりを深めた。
2022年、ハーバード大学を卒業。
2022年7月から2023年2月まで、公文教育研究会で学習者アドバイザーとして、全国の小中学生の学びを支援した。
また、長野県教育委員会では県立高校「未来の学校」アドバイザーとして、現場の先生と一緒に高校の国際的な教育プログラム開発を4年間行った。
ライフイズテック株式会社では、経済産業省「未来の教室」実証事業、AI・データサイエンスの教材開発に従事。
高島崚輔氏は、教育分野での豊富な経験を積み、芦屋市長選挙への出馬を決意した。
2023年芦屋市長選挙──26歳の挑戦

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出馬表明と選挙戦の構図
2023年4月16日、第20回統一地方選挙後半戦の芦屋市長選挙が告示された。
高島崚輔氏は、26歳2か月という若さで、無所属で出馬した。
立候補者:
- 高島崚輔(26歳、無所属、NPO法人理事長)
- 伊藤舞(現職市長)
- その他2名
高島崚輔氏は、政治経験ゼロでの挑戦だった。
TikTokを活用した選挙活動

高島崚輔氏の選挙活動は、従来の選挙とは一線を画すものだった。
動画SNSのTikTokを活用し、「ハーバード卒にGoogle入社試験解かせてみた」など、再生回数が100万回を超える動画を投稿した。
若い世代にアピールする斬新な選挙活動は、全国的に注目を集めた。
また、高島崚輔氏のトレードマークである「ほぼ直角に腰を折るおじぎ」も、丁寧で誠実な印象を与えた。
「世界で一番住み続けたい街・芦屋」という公約

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高島崚輔氏は、「世界で一番住み続けたい街・芦屋」を掲げた。
公約の柱:
- 先輩世代:医療・介護・防災の安心、集会所や公園を交流の拠点に整備、睡眠検診など予防医療で健康寿命を延ばす
- 現役世代:18歳までの子ども医療費の無償化(所得制限撤廃)、延長保育・病児保育の拡充
- 未来世代:ICTを活用した個別最適化学習、教員の働き方改革、公立小中学校の教育の質向上
さらに、JR芦屋駅南再開発の見直しや市長退職金カットなど、行財政改革も掲げた。
高島崚輔氏は、「市民との対話」と「教育改革」を市政の柱とすることを明確に打ち出した。
史上最年少26歳2か月での当選

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2023年4月23日、芦屋市長選挙が投開票された。
選挙結果:
- 当選:高島崚輔 19,779票
- 落選:伊藤舞(現職)ほか
- 当日有権者数:78,245人
- 投票率:55.11%(前回比6.42ポイント上昇)
高島崚輔氏は、現職の伊藤舞氏を破り、初当選を果たした。
26歳2か月での市長就任は、全国市長会の1955年以降の統計で史上最年少であり、それまでの記録(1994年、東京都武蔵村山市の志々田浩太郎氏、28歳)を更新。
高島崚輔氏は当選確実の報道を受け、「私はまだ、何も成し遂げていません。今回の結果は、ひとえに期待の表れだと思っています。身の引き締まる思いと、これから市民の皆さまと市政を担っていくことができるという、非常にワクワクした気持ちです」と述べた。
2023年5月1日、高島崚輔氏は正式に芦屋市長に就任。
なお、2024年9月1日に行われた大館市長選挙で石田健佑氏(当選時27歳2か月)が当選し、現職最年少の座は譲ったが、当選時点での歴代最年少の記録(26歳)はそのままである。
現在、話題注目されている市長ついては、以下の記事で詳しく解説している。
対話と教育を掲げる市政──就任1年の実績

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市民との対話──350を超える現場訪問
高島崚輔氏は、就任後初の記者会見で「市政運営で大事にしたいのは『対話』です」と語った。
対話の内容:
- 市民の皆さまとの対話
- 市役所の職員の皆さまとの対話
- 研究者の方、民間企業の方との対話
高島崚輔氏は、市民と直接意見交換ができる対話集会を積極的に実施した。
就任1年で、高島崚輔氏が足を運んだイベントや施設の数は350を超えた。
高島崚輔氏は、「市役所の仕事はすぐ反応が返ってくるんです。やったことに対して『良かったよ』『あかんかったね』、市民の方からすぐいただけるので、そこの部分の面白さを感じます」と語っている。
教育改革への取り組み
高島崚輔氏は、教育改革を「一丁目一番地」と公言している。
市内の全中学校を回り、生徒や教員らの現場の声に耳を傾けた。
中学校で給食を食べながら、生徒たちと「校則ってさ、何であるのかって話で、意外と意味あったりすることもあるかも」と対話する姿が報じられた。
教育改革の内容:
- ICTを活用した個別最適化学習
- 教員の働き方改革
- 公立小中学校の学びの質向上
- いじめ対策
高島崚輔氏は、東京大学公共政策大学院との連携協定を結び、専門家のアドバイスを受けながら教育改革を進めている。
高齢者支援センターの増設

市民との対話を通じて、高齢者支援センターの増設が必要だという声が寄せられた。
高島崚輔氏は、この声を受けて、高齢者支援センターの増設を実際の行政に反映させた。
市民の声をすぐに行政に反映させるスピード感は、高島崚輔氏の市政の特徴である。
18歳までの子ども医療費無償化

高島崚輔氏は、公約通り、18歳までの子ども医療費の無償化(所得制限撤廃)を実現した。
延長保育・病児保育の拡充も進め、子育て世帯の経済的・制度的負担を軽くする政策を推進している。
教育委員人事案否決──議会との対立

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元さいたま市教育長・細田真由美氏の任命案
2023年12月、教育委員の上月敏子氏の任期が終了することに伴い、高島崚輔氏は後任に元さいたま市教育長の細田真由美氏を任命することを提案した。
細田真由美氏の経歴:
- 2018年6月から5年間、さいたま市で教育長を務めた
- 東京大学公共政策大学院の講師も務めている
- 芦屋市が2023年9月に連携協定を結んだ東京大学公共政策大学院の関係者
高島崚輔氏は、教育施策の方針を決める際に細田氏からアドバイスをもらったことなどを理由に、細田氏を教育委員に推薦した。
芦屋市議会での否決(2023年12月)

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2023年12月1日、芦屋市議会は定例会の本会議を開き、細田真由美氏を教育委員に任命するとした高島崚輔氏の案を、賛成少数で不同意とした。
議会の採決結果:
- 賛成:あしや政風会と公明党の計7人
- 反対:共産党と日本維新の会、芦屋しみんの未来、無所属の計10人
- 棄権:至誠会の3人
芦屋市で人事関連議案が不同意となったのは、少なくとも1999年以降で初めてのことだった。
反対理由と議会の意見
反対討論では、4議員が以下のような理由を述べた。
反対の理由:
- 「遠方に住んでいて、月2回の委員会活動、市内の行事への参加などが困難ではないか」
- 「他にも多くの役職を務められているので、芦屋の教育が最優先されるかが疑問」
- 「芦屋に縁がない人では市民の意思などを反映させられない」
議会は、高島崚輔氏が提案した人事案を否決し、市長と議会の対立が表面化した。
高島氏の反応「問題ない。全く問題ない」
記者から「人事を議会から否決された。教育改革は本当にできるのか?」と問われた高島崚輔氏は、以下のように答えた。
高島崚輔氏の発言:
「問題ない。全く問題ない。私はその時にこの人が一番いいと思って提案しましたけど、それをどう判断するのかは議会の皆様のご見識に基づいての話。教育委員じゃなかったら全く関われなくて、何もできないのかといえばそうではない。色んな外部の方とは引き続きつながっているし。今回は否決になったが、だから教育改革が止まる、ということではない」
高島崚輔氏は、議会の否決を淡々と受け止め、教育改革を続ける姿勢を示した。
満ちあふれる自信と実行力は、高島崚輔氏の特徴である。
JR芦屋駅南再開発の見直し──理想と現実の狭間

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JR芦屋駅南再開発計画とは
JR芦屋駅南地区の再開発計画は、芦屋市が長年進めてきたプロジェクトである。
高層マンションや商業施設を建設し、芦屋駅周辺を活性化する計画だった。
しかし、計画の規模や費用、地域住民への影響などをめぐり、賛否が分かれていた。
高島氏の見直し方針
高島崚輔氏は、選挙公約でJR芦屋駅南再開発の見直しを掲げた。
高島崚輔氏は、「市民との対話」を重視し、再開発計画を一から見直す姿勢を示した。
しかし、すでに動き出している再開発計画を見直すことは容易ではない。
市議会や地域住民との調整

再開発計画の見直しをめぐり、高島崚輔氏は市議会や地域住民との調整を進めている。
賛成派と反対派の意見を聞き、より良い形で再開発を進める方法を模索している。
しかし、就任1年の時点で、再開発問題は「半ば」の状態であり、結論は出ていない。
再開発問題の現状
高島崚輔氏は、理想と現実の狭間で奮闘している。
「世界で一番住み続けたい街・芦屋」を実現するためには、再開発問題を含む様々な課題に対処しなければならない。
高島崚輔氏が、再開発問題をどのように解決するのか、今後も注目される。
高島崚輔のプライベートと「弱点」

家族構成
高島崚輔氏の家族は両親と弟二人の5人家族の長男。
ご両親は幼い頃から、子供に一日に何冊もの絵本の読み聞かせなどをして、教育熱心だった。
弟が二人いて、次男で3歳下のしゅうすけさん、三男で9歳下のじゅうすけさん。
次男のしゅうすけさん偏差値73の甲陽学院高校を卒業、
現在カナダにあるブリティッシュコロンビア大学に留学中。
三男のじゅうすけさんは長男の崚輔氏と同じ灘高校に進学、
生徒会長を務めサッカー部のキャプテンも兼任。
高島崚輔氏の家族構成については、これ以上の詳細は公開されていず、
プライバシーに配慮し、家族について多くを語らない姿勢を取っている。
趣味はラグビーと山歩き・街歩き

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高島崚輔氏の趣味は、ラグビーである。
灘高校時代はラグビー部に所属し、スポーツに熱中していた。
また、山歩きや街歩きも好きで、芦屋市内を歩いて地域の魅力を発見している。
「弱点は芸術系」──犬の絵を描いてみたら…

記者から「エリートすぎる経歴に満ちあふれる自信と実行力。市長に弱点はないのか?」と聞かれた高島崚輔氏は、以下のように答えた。
高島崚輔氏の発言:
「私は芸術系全然できない。絵とか音楽とか」
記者が「犬を描いてください」と頼むと、高島崚輔氏は「犬ってどんな顔だっけ…。犬!?トナカイみたいになっちゃった」と苦笑した。
完璧に見える高島崚輔氏にも、意外な弱点があることが明らかになった。
まとめ──史上最年少市長の挑戦と今後の展望

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26歳で芦屋市長に就任した意味
高島崚輔氏は、26歳2か月で史上最年少の市長に就任した。
高島崚輔氏が象徴するもの:
- 若い世代のリーダーシップ
- 政治経験ゼロでも挑戦できる可能性
- TikTokなど新しいツールを活用した選挙活動
- 「対話」を重視する市政運営
高島崚輔氏の当選は、日本の地方政治に新しい風を吹き込んだ。
2025年には、タイム誌による「次世代の100人」に選出され、「長老政治の日本では型破り」と評価された。
対話と教育改革の成果と課題
高島崚輔氏は、就任1年で350を超える現場を訪れ、市民との対話を重ねた。
成果:
- 高齢者支援センターの増設
- 18歳までの子ども医療費無償化
- 市民との対話集会の積極的な実施
- 教育改革への取り組み
課題:
- 教育委員人事案の議会否決
- JR芦屋駅南再開発の見直し(半ば)
- 議会との調整
高島崚輔氏は、理想と現実の狭間で奮闘している。
市長1年目としては、スピード感を持って様々な施策を実行しているが、議会との対立など、課題も浮き彫りになっている。
国政への展望──「ステップではない」

高島崚輔氏は、「次の職業は…」という質問に対し、「国政へのステップではない」と明言している。
高島崚輔氏は、芦屋市長として芦屋市のために職務に邁進する姿勢を示している。
しかし、史上最年少市長としての注目度の高さから、将来的に国政への転身を期待する声もある。
高島崚輔氏が、芦屋市長としてどのような実績を残し、次にどのような道を選ぶのか、今後も注目される。
権力ウォッチの視点

『権力ウォッチ』は、高島崚輔氏の動向を今後も追い続ける。
注目ポイント:
- 教育改革の実効性
- 議会との関係構築
- JR芦屋駅南再開発の行方
- 市民との対話の継続
- 2期目への出馬の有無
- 国政への転身の可能性
高島崚輔氏は、灘中高・ハーバード大学という華々しい学歴を持ち、26歳で史上最年少の市長に就任した。
「世界で一番住み続けたい街・芦屋」を掲げ、市民との対話と教育改革を市政の柱とする高島崚輔氏の挑戦は、日本の地方政治に新しい可能性を示している。
しかし、議会との対立や再開発問題など、若きリーダーが直面する課題も多い。
高島崚輔氏が、理想と現実の狭間でどのように成果を出していくのか。
『権力ウォッチ』は、権力者の行動を監視し続けることで、民主主義を守る役割を果たす。







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