主婦から弁護士へ、そして国会議員へと上り詰めた広瀬めぐみ氏(58)。
3歳の子供を育てながら司法試験に挑戦し、1999年に合格、2001年に弁護士登録した広瀬めぐみ氏は、21年間にわたり虐待防止や女性支援に取り組んだ。
2022年7月、小沢王国・岩手で30年ぶりに自民党から参院選勝利を果たし、華々しく国会議員としてのキャリアをスタートさせた。
しかし、2023年7月のエッフェル塔騒動、2024年2月の不倫報道、2024年3月の秘書給与詐欺疑惑と、スキャンダルが連鎖的に発覚。
2024年7月30日、東京地検特捜部が家宅捜索に踏み切り、同年8月15日に議員辞職、同年8月30日に詐欺罪で在宅起訴された。
2025年3月27日、東京地裁は広瀬めぐみ氏に懲役2年6月・執行猶予5年の有罪判決を言い渡し、同年4月11日に判決が確定。
主婦から弁護士、国会議員へ、そして詐欺罪での有罪確定まで──
広瀬めぐみ氏の経歴、エッフェル塔騒動、不倫スキャンダル、秘書給与詐欺事件、裁判の詳細を時系列で徹底解説する。
広瀬めぐみのプロフィール

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 広瀬めぐみ(ひろせめぐみ) |
| 生年月日 | 1966年6月27日(58歳・2025年時点) |
| 出身地 | 岩手県盛岡市(実家は明治30年創業のホテル小田島) |
| 学歴 | 岩手大学教育学部附属中学校卒業、岩手県立盛岡第一高等学校卒業、上智大学外国語学部英語学科卒業(1991年) |
| 職歴 | 主婦(1994年〜1999年)、弁護士(2001年〜2024年)、東京家庭裁判所家事調停官(2008年〜2012年)、参議院議員(2022年〜2024年) |
| 資格 | 弁護士(第二東京弁護士会所属、2001年登録、司法修習54期) |
| 政党歴 | 自由民主党(2022年〜2024年8月15日離党) |
| 選挙区 | 岩手県選挙区 |
| 家族 | 既婚(夫は弁護士、高校の同級生)、子供2人(長男・長女) |
| 専門分野 | 家事事件、児童虐待、高齢者財産保全、女性の権利擁護 |
広瀬めぐみ氏は、岩手県盛岡市の老舗ホテルを営む家に生まれ、上智大学外国語学部を卒業後、1994年に高校の同級生である弁護士と結婚した。
主婦として子育てをしながら司法試験に挑戦し、1999年に合格、2001年に弁護士登録した。
弁護士として21年間活動した後、2022年7月の参院選で岩手選挙区から自民党公認で初当選。
小沢一郎氏の地盤である岩手で、自民党が30年ぶりに参院選勝利を果たしたことで注目を集めた。
しかし、就任からわずか2年で詐欺罪により有罪判決を受け、弁護士資格も失い、政治家としてのキャリアは終焉を迎えた。
詳しい経歴──主婦から弁護士、そして参議院議員へ

岩手県盛岡市での生い立ちと学歴
広瀬めぐみ氏は1966年6月27日、岩手県盛岡市に生まれた。
実家は明治30年(1897年)創業の「小田島旅館」(現・ホテル小田島)を営む家である。
広瀬めぐみ氏は11歳の時に父親を病気で亡くし、母親が女手一人で3人の子供を育てた。
岩手大学教育学部附属中学校を卒業後、岩手県立盛岡第一高等学校に進学。
盛岡第一高等学校は岩手県トップの進学校であり、多数の政治家、官僚、学者を輩出している。
高校在学中、広瀬めぐみ氏は1年間アメリカに留学。
帰国後、同じクラスの席が隣同士になった男子生徒と親しくなった。
この男子生徒が、後に広瀬めぐみ氏の夫となる弁護士である。
1986年4月、広瀬めぐみ氏は上智大学外国語学部英語学科に進学した。

上智大学は「早慶上理ICU」の一角を成す名門私大で、特に外国語学部は国際派人材を多数輩出している。
1991年3月、広瀬めぐみ氏は上智大学外国語学部英語学科を卒業。
結婚と主婦時代──夫の影響で弁護士を目指す
1994年11月、広瀬めぐみ氏は27歳で、高校の同級生である弁護士と結婚した。
夫は東京大学を卒業し、1994年に弁護士登録(司法修習47期)。
結婚後、広瀬めぐみ氏は主婦として子育てに専念した。
長男、長女の2人の子供を出産し、育児に追われる日々を送った。
しかし、弁護士として活躍する夫の姿を見て、広瀬めぐみ氏は「面白そう」と弁護士を目指すことを決意。
子供が3歳の頃、広瀬めぐみ氏は司法試験の勉強を開始した。
主婦として家事・育児をこなしながら、深夜に勉強する日々が続いた。
司法試験合格と弁護士としてのキャリア(2001年〜2022年)

1999年、広瀬めぐみ氏は33歳で司法試験に合格。
2001年、広瀬めぐみ氏は弁護士登録をし、第二東京弁護士会に所属した(司法修習54期)。
新銀座法律事務所に勤務し、弁護士としてのキャリアをスタートさせた。
弁護士時代の主な活動:
- 児童虐待防止活動
- DV被害者支援
- 高齢者の財産保全
- 女性の権利擁護
- 離婚、親権、面会交流などの家事事件
2008年7月、広瀬めぐみ氏は「広瀬めぐみ法律事務所」として独立。
2008年10月、広瀬めぐみ氏は東京家庭裁判所の家事調停官(非常勤裁判官)に任命された。
家事調停官は、離婚や相続などの家庭内紛争を調停する役割を担う。
広瀬めぐみ氏は2012年9月まで家事調停官を務め、その後も東京簡易裁判所調停委員(2012年4月〜2013年3月)、東京家庭裁判所家事調停委員(2012年10月〜)として活動を続けた。
2012年2月、広瀬めぐみ氏は国連で「日本の女性の地位と状況について」を演説した。
2018年5月、広瀬めぐみ氏は銀座イースト法律事務所に入所。
広瀬めぐみ氏は、社会的弱者を支援する弁護士として21年間活動した。
政治家への転身──小沢王国・岩手で30年ぶりの自民党勝利

2021年11月27日、自由民主党岩手県連は、翌年の参院選に広瀬めぐみ氏を擁立することを発表した。
広瀬めぐみ氏は岩手県盛岡市出身であり、実家は盛岡市の老舗ホテル「小田島旅館」である。
地元岩手への愛着と、弁護士としての実績を買われての擁立だった。
2022年7月10日、第26回参議院議員通常選挙が投開票された。
選挙結果(岩手県選挙区):
- 当選:広瀬めぐみ(自民党) 206,781票
- 落選:横沢高徳(立憲民主党) 203,829票
- 投票率:51.09%
広瀬めぐみ氏は、わずか2,952票差で当選を果たした。
小沢一郎氏の地盤である岩手で、自民党が30年ぶりに参院選勝利を果たしたことは、全国的に注目を集めた。
2022年7月26日、広瀬めぐみ氏は参議院議員に就任。
主婦から弁護士へ、そして国会議員へと上り詰めた広瀬めぐみ氏のサクセスストーリーは、多くの人々に希望を与えた。
しかし、この華々しいキャリアは、わずか2年で終焉を迎えることになる。
2023年7月エッフェル塔騒動──視察か観光か

自民党女性局フランス視察の概要
2023年7月下旬、自民党女性局が松川るい参院議員を団長として、フランス・パリへの海外研修視察を実施した。
参加したのは女性議員38人で、広瀬めぐみ氏もメンバーの一人として参加。

https://x.com/
視察の目的は「少子化対策や女性政策の先進事例を学ぶ」とされていた。
しかし、視察中にSNSに投稿された写真が、大炎上を引き起こすことになる。
エッフェル塔ポーズ写真の炎上

2023年7月、視察に参加した一部の議員が、エッフェル塔前で塔を模したポーズをとっている写真をSNSに投稿した。
投稿された写真には、高木きみか議員、松川るい議員、山口典子議員の3人が写っていた。
この写真が「世間の感覚とズレすぎ」「税金を使った旅行」と批判され、SNS上で拡散・炎上。
広瀬めぐみ氏も、フランス料理のフルコースの写真をSNSに投稿し、批判の対象となった。
野党は「血税を使った観光旅行ではないか」と追及し、松川るい氏は「党費と各参加者の自腹で捻出しています」と釈明に追われた。
「エッフェル姉さん」流行語大賞ノミネート
この騒動は「エッフェル姉さん」という言葉を生み出し、2023年の流行語大賞にノミネートされるほど有名になった。
「エッフェル姉さん」は、エッフェル塔でポーズをとった議員たちを揶揄する言葉として定着した。
広瀬めぐみ氏の対応と役員辞任
広瀬めぐみ氏は、直接エッフェル塔でポーズをとった3人には含まれていなかったが、視察に参加したメンバーの一人として批判を受けた。
批判を受けた広瀬めぐみ氏は、SNS上で批判する人を片っ端からブロックするという対応を取り、さらに批判が強まった。
2023年8月、広瀬めぐみ氏は今井絵理子氏とともに、自民党女性局の役員を辞任。
しかし、エッフェル塔騒動の傷が癒えないうちに、さらに深刻なスキャンダルが待ち受けていた。
2024年2月歌舞伎町不倫スキャンダル──「赤ベンツ不倫」の全容

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週刊新潮の報道(2024年2月28日)
2024年2月28日、新潮社の情報サイト「デイリー新潮」が、広瀬めぐみ氏の不倫疑惑を報じた。
報道によれば、広瀬めぐみ氏は既婚者でありながら、カナダ人プロサックス奏者と連れ立ち、歌舞伎町のラブホテルで一晩を過ごしていた。
翌日2月29日には、週刊新潮3月7日号が発売され、詳細な写真とともに報道された。
2023年10月30日の密会──歌舞伎町ラブホテル

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週刊新潮が取材したのは、2023年10月30日の夜のことだった。
密会の詳細:
- 午後7時半過ぎ、広瀬めぐみ氏は議員会館を出発
- 目立つ赤色のベンツを自ら運転して東京・青山へ
- 外国人男性をピックアップ
- 渋谷区神宮前のレストランでディナー
- その後、歌舞伎町のラブホテルへ移動
- 一晩を過ごし、翌朝チェックアウト
チェックアウトから2時間後、広瀬めぐみ氏は参議院予算委員会に出席した。
予算委員会では、「何度も大きなあくびをしたり、カクンカクンと寝ているような様子」がニュース番組で報じられた。
ラブホテルは「ご休憩8,600円〜」の料金設定で、ドンペリや露天風呂が備えられた部屋もあり、「ホスト御用達」として知られる施設だった。
不倫相手はカナダ人サックス奏者アンディ・ウルフ

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不倫相手として報じられたのは、アンディ・ウルフ氏(56歳、2024年2月時点)である。
アンディ・ウルフ氏のプロフィール:
- 国籍:カナダ(アルバータ州エドモントン出身)
- 職業:サックス奏者、アレンジャー、作曲家
- 経歴:17歳からプロとして活動、ジャズ演奏の学士号取得
- 活動:福山雅治、Official髭男dismなどのバックバンドも担当
週刊新潮によれば、2024年2月12日にも2人が一緒にいるところが目撃されており、関係は継続していたとされる。
広瀬めぐみ氏の「開き直り」対応

2024年2月25日、週刊新潮の記者が広瀬めぐみ氏に直撃取材を行った。
広瀬めぐみ氏の回答:
- 「まあ、しょうでしょうね。しょうがない、もう撮られてるんだから」
- 男女でホテルに入っていれば不貞行為を認めざるを得ないのでは?という質問に対し
- 「弁護士的にはそうですね」
広瀬めぐみ氏は弁護士でもあるため、民事裁判ではラブホテルへの出入りが不貞行為の証拠として認定されることを理解していた。
しかし、不貞行為そのものは明言を避けた。
2024年3月5日自民党県連副会長辞任
2024年2月28日、報道が出た直後、広瀬めぐみ氏はXとインスタグラムを更新し、謝罪文を掲載した。
謝罪文の内容:
「岩手で私を支えて下さっている方々の信頼を損ない、ご迷惑をおかけしてしまったこと、家族の信頼を裏切り辛い思いをさせてしまったことを心から謝罪申し上げます。また、私の軽率な行動により、皆様に不快な思いと不信感を与えてしまい、本当に申し訳ございませんでした」
2024年3月5日、広瀬めぐみ氏は自民党岩手県連副会長を辞任した。
しかし、週刊新潮の直撃取材を受けた後も、アンディ・ウルフ氏と会っていたと報じられている。
SNS上では「税金でパリ旅行に行ったあげく不倫」「県民として情けない」「エッフェル塔でワンアウト、自民党脱税でツーアウト、今回の報道でスリーアウトチェンジ」といった批判が殺到した。
2024年3月秘書給与詐欺疑惑──週刊新潮の追及

週刊新潮の報道(2024年3月19日)
不倫スキャンダルから3週間後の2024年3月19日、週刊新潮は広瀬めぐみ氏に対する新たな疑惑を報じた。
「広瀬めぐみ議員の『幽霊公設秘書』疑惑」と題された記事は、広瀬めぐみ氏の元公設第二秘書に勤務実態がなかった疑いがあると報じた。
疑惑の内容:
- 公設第二秘書として登録されていた人物に勤務実態がない
- 秘書給与が国から支払われていたが、実際には働いていなかった
- 秘書給与を広瀬めぐみ氏が受け取っていた
国会議員の秘書給与は、国から全額支給される。
勤務実態のない秘書を登録し、給与を受け取ることは詐欺罪にあたる。
公設第二秘書の勤務実態がない疑惑
週刊新潮の取材によれば、広瀬めぐみ氏の公設第一秘書の妻が、公設第二秘書として登録されていたという。
しかし、妻は実際には勤務していなかった疑いがあった。
国会議員の秘書給与は、以下のように支給される:
国会議員秘書給与の仕組み:
- 公設第一秘書:約1,000万円/年
- 公設第二秘書:約700万円/年
- 政策秘書:約800万円/年
勤務実態のない秘書を登録し、給与を受け取ることは、国から金銭を騙し取る詐欺行為である。
広瀬めぐみ氏と代理人弁護士の抗議文(2024年3月21日)
2024年3月21日、週刊新潮3月28日号が発売された。
同日、広瀬めぐみ氏の代理人弁護士である秋山亘氏は、抗議文を広瀬めぐみ氏の公式サイトに掲載した。
抗議文の内容:
「本件記事は真実に反する報道である。第二秘書はしっかりした勤務実態で働いていた。名誉毀損に基づく損害賠償請求訴訟の提起も辞さない考えである」
同日、広瀬めぐみ連合後援会会長の赤坂俊幸氏も声明文を掲載した。
「週刊新潮の記事は不十分な取材活動による憶測記事であり、偏向報道の誹りを免れない。断固抗議する」
広瀬めぐみ氏は、週刊新潮の報道を全面的に否定した。
秘書給与上納疑惑の通話記録(2024年4月5日)

2024年4月5日、デイリー新潮は、公設第一秘書と政策秘書との間の電話通話記録を掲載。
通話記録には、広瀬めぐみ氏が秘書に給与を上納させていた疑いがあると報じられた。
秘書給与の上納は、国会議員による秘書給与の私的流用であり、詐欺罪にあたる可能性が高い。
週刊新潮の追及は、不倫スキャンダルから秘書給与詐欺疑惑へと発展し、広瀬めぐみ氏は窮地に立たされた。
2024年7月家宅捜索・8月議員辞職・在宅起訴

東京地検特捜部の家宅捜索(2024年7月30日)
2024年7月30日、東京地検特捜部は詐欺容疑で、広瀬めぐみ氏の自宅と永田町の議員会館事務所に家宅捜索に入った。
広瀬めぐみ氏は自民党本部で取材に応じ、自宅にも家宅捜索が入ったことを認めた。
広瀬めぐみ氏のコメント:
「事情をよく聴いて対応したい。後でしっかり説明させていただきます」
3月に週刊新潮が報じた秘書給与詐欺疑惑について、広瀬めぐみ氏は「記事の内容は事実無根。第二秘書はしっかりした勤務実態で働いていた」と否定していた。
しかし、東京地検特捜部の捜査は、週刊新潮の報道を裏付ける形で進展していった。
議員辞職(2024年8月15日)

家宅捜索から半月後の2024年8月15日、広瀬めぐみ氏は議員辞職を発表した。
すでに自民党を離党していた広瀬めぐみ氏は、議員辞職すると同時に次のようなコメントを出した。
広瀬めぐみ氏の辞職コメント:
「公設第二秘書の秘書給与から資金提供を受けたことは事実であり、軽率な行為であったと反省している。議員としての職責を全うすることは適切ではないと判断し議員を辞職することとした。支援者や国民に対して心よりおわび申し上げる」
広瀬めぐみ氏は、週刊新潮の報道を全面否定していたが、東京地検特捜部の捜査を受けて、一転して秘書給与詐取の事実を認めた。
在宅起訴(2024年8月30日)

2024年8月30日、東京地検特捜部は、広瀬めぐみ氏を詐欺罪で在宅起訴した。
起訴内容:
- 罪名:詐欺罪
- 詐取額:約350万円(秘書給与)
- 期間:2022年7月〜2023年12月
- 被害者:国(国庫)
広瀬めぐみ氏の公設第一秘書は、特捜部の任意聴取に「議員の指示で、公設第二秘書として妻の名義を貸した」と供述した。
広瀬めぐみ氏も任意聴取で、勤務実態のない秘書の給与を受け取ったと認めたという。
「一般人なら100%逮捕」の批判

広瀬めぐみ氏は逮捕されず、在宅のまま起訴された。
しかし、元テレビ朝日法務部長の西脇亨輔弁護士は、次のように批判した。
西脇亨輔弁護士のコメント:
「詐欺罪は10年以下の懲役で罰金刑はありません。政治資金収支報告書の虚偽記載などと比べると刑ははるかに重く、『振り込め詐欺』などは初犯でも実刑がほとんどです。今回、広瀬氏が詐取した金額は数百万円に上ると言われていて、一般人ならばほぼ100%逮捕される事案と言ってよいでしょう」
検察が広瀬めぐみ氏を逮捕せず在宅起訴したことについて、「政権与党への配慮があると思われる」との指摘もあった。
2024年7月に女性初の検事総長に就任したばかりの畝本直美氏は、逮捕に後ろ向きで、在宅起訴する方針を固めていたとのことである。
広瀬めぐみ氏は、在宅起訴された後、支給された秘書給与の全額を国庫に返納した。
「支給額は利息を付けて全額返納した。改めておわび申し上げる」とコメントした。
2025年2月初公判・3月有罪判決・4月判決確定

初公判で起訴内容を全面的に認める(2025年2月6日)
2025年2月6日、東京地方裁判所で広瀬めぐみ氏の初公判が開かれた。
広瀬めぐみ氏は、起訴内容を全面的に認めた。
起訴内容:
2022年7月〜2023年12月、勤務実態のない秘書の給与358万円を国から騙し取った
広瀬めぐみ氏は法廷で、「間違いありません」と述べ、詐欺罪を認めた。
東京地裁の有罪判決(2025年3月27日)

2025年3月27日、東京地方裁判所は広瀬めぐみ氏に有罪判決を言い渡した。
判決内容:
- 罪名:詐欺罪
- 刑罰:懲役2年6月、執行猶予5年
- 詐取額:約358万円
判決理由:
東京地裁(石川貴司裁判長)は判決理由で、「国会議員の秘書給与の支給制度を悪用し、国民が納付した税金を財源とする公金をだましとった悪質な犯行」と指摘した。「給与を詐取した期間が9カ月で金額も多額だった。7割にあたる約260万円を自己の取り分としたことや、報道で疑惑が発覚した後に勤務実態を取り繕おうとしたことを挙げ、犯行の主犯であり、非難に値する」
「しかし、被告人は起訴内容を認めて反省の意を示し、詐取した金額を全額返納している。被告人に前科はなく、社会的制裁も受けている」
「以上の事情を総合的に考慮し、執行猶予付きの判決とする」
判決確定(2025年4月11日)

広瀬めぐみ氏は控訴せず、2025年4月11日に判決が確定した。
執行猶予5年の期間中に再び罪を犯さなければ、刑の執行は免除される。
しかし、詐欺罪での有罪判決は、広瀬めぐみ氏の弁護士としてのキャリアにも影響を与える。
弁護士法では、禁錮以上の刑に処せられた者は弁護士の登録を取り消されることになっている。
広瀬めぐみ氏は、弁護士としての資格も失うことになった。
裁判で明らかになった詐欺の手口
裁判では、広瀬めぐみ氏の詐欺の手口が明らかになった。
詐欺の手口:
- 公設第一秘書の妻を公設第二秘書として登録
- 妻は実際には勤務していなかった
- 秘書給与が国から妻名義の口座に振り込まれる
- 妻から広瀬めぐみ氏に金銭を渡す
- 広瀬めぐみ氏がその金銭を私的に使用
公設第一秘書は、特捜部の任意聴取に「議員の指示で、公設第二秘書として妻の名義を貸した」と供述した。
広瀬めぐみ氏は、弁護士として法律の専門家でありながら、詐欺罪を犯したことが厳しく批判された。
裁判所は「弁護士としての知識を悪用した犯行」と指摘した。
まとめ──広瀬めぐみ氏と秘書給与詐欺事件の教訓

主婦から弁護士、国会議員、そして有罪確定まで
広瀬めぐみ氏は、主婦として子育てをしながら司法試験に挑戦し、1999年に合格、2001年に弁護士登録した。
3歳の子供を育てながら、深夜に勉強を続けた努力の末に掴んだ弁護士資格だった。
弁護士として21年間、児童虐待防止や女性の権利擁護に取り組み、東京家庭裁判所の家事調停官も務めた。
2022年7月、小沢一郎氏の地盤である岩手で、自民党が30年ぶりに参院選勝利を果たし、広瀬めぐみ氏は国会議員となった。
主婦から弁護士へ、そして国会議員へと上り詰めた広瀬めぐみ氏のサクセスストーリーは、多くの人々に希望を与えた。
しかし、就任からわずか2年で、エッフェル塔騒動、不倫スキャンダル、秘書給与詐欺事件と、スキャンダルが連鎖的に発覚した。
2025年3月27日、東京地裁は広瀬めぐみ氏に懲役2年6月・執行猶予5年の有罪判決を言い渡し、同年4月11日に判決が確定した。
エッフェル塔・不倫・秘書給与詐欺の連鎖

広瀬めぐみ氏のスキャンダルは、連鎖的に発覚した。
スキャンダルの時系列:
- 2023年7月:エッフェル塔騒動(自民党女性局役員辞任)
- 2024年2月:不倫報道(自民党県連副会長辞任)
- 2024年3月:秘書給与詐欺疑惑(週刊新潮報道)
- 2024年7月:家宅捜索
- 2024年8月:議員辞職・在宅起訴
- 2025年3月:有罪判決
- 2025年4月:判決確定
エッフェル塔騒動で批判を浴び、不倫スキャンダルで信頼を失い、秘書給与詐欺事件で有罪判決を受けた。
広瀬めぐみ氏の政治家としてのキャリアは、わずか2年で終焉を迎えた。
弁護士資格の喪失と社会的制裁

詐欺罪での有罪判決により、広瀬めぐみ氏は弁護士資格も失った。
弁護士法では、禁錮以上の刑に処せられた者は弁護士の登録を取り消されることになっている。
広瀬めぐみ氏は、21年間築き上げてきた弁護士としてのキャリアも失うことになった。
社会的制裁:
- 国会議員の辞職
- 弁護士資格の喪失
- 信用の失墜
- 家族への影響
広瀬めぐみ氏は、公式サイトで「学生時代から私を支え続けてくれた夫を裏切ることになり本当に申し訳ない。夫や子供たちにつらい思いをさせてしまった。家族はこんな私を許してくれた。一生かけて夫と家族につぐなっていく」と語っている。
しかし、不倫報道の後も関係を続けていたことが報じられており、真摯な反省があったのかは疑問が残る。
権力ウォッチの視点

『権力ウォッチ』は、広瀬めぐみ氏の事件から、以下の教訓を読み取る。
注目ポイント:
- 国会議員の秘書給与詐欺は後を絶たない
- 弁護士という法律の専門家が詐欺罪を犯した
- 「一般人なら100%逮捕」でも国会議員は在宅起訴
- エッフェル塔騒動から有罪確定まで、わずか2年
広瀬めぐみ氏の事件は、国会議員の特権意識と倫理観の欠如を浮き彫りにした。
弁護士として法律を熟知しながら、詐欺罪を犯したことは、国民の政治不信を深める結果となった。
秘書給与詐欺は、国会議員による常習的な犯罪である。
過去にも多数の国会議員が秘書給与詐欺で有罪判決を受けている。
過去の秘書給与詐欺事件(例):
- 辻元清美氏(2002年有罪確定)
- 小野清子氏(2004年有罪確定)
- 河井案里氏(2021年有罪確定)
国会議員の秘書給与は、国民の税金から支払われている。
勤務実態のない秘書を登録し、給与を私的に流用することは、国民に対する裏切り行為である。
広瀬めぐみ氏の事件を教訓に、国会議員の秘書給与制度の見直しと、チェック体制の強化が求められる。
『権力ウォッチ』は、国会議員の秘書給与詐欺事件を今後も追い続け、権力者の不正を監視し続ける。
【参考資料・出典】
本記事は以下の公開情報を基に作成されています。
裁判記録・公的資料:
- 東京地方裁判所判決(2025年3月27日、石川貴司裁判長)
- 参議院選挙結果(2022年7月10日、岩手県選挙区)
- 国会議員秘書給与法
- 弁護士法(弁護士資格喪失に関する規定)
報道記事:
- デイリー新潮(2024年2月28日「広瀬めぐみ議員、サックス奏者と”赤ベンツ不倫”」)
- 週刊新潮(2024年2月29日号、3月28日号)
- 各新聞社報道(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞、時事通信等)
- 岩手日報(判決確定報道、2025年4月11日)
- 弁護士ドットコムニュース(判決詳報)
その他参考資料:
- 広瀬めぐみ公式サイト(プロフィール、謝罪文)
- 自由民主党公式サイト(参院選2022候補者情報)
- Wikipedia「広瀬めぐみ」(基本情報の裏取り)
注記:
- 裁判確定事実は東京地方裁判所判決(2025年3月27日)の内容を基に記載しています
- 報道内容については「報じられている」「とされる」など、報道であることを明示する表現を使用しています
- 時系列は複数の報道機関の報道を照合し、正確性を確認しています
- 判決内容(懲役2年6月・執行猶予5年)は確定判決の公開情報に基づいています
- 個人情報(出身地、学歴、家族構成)は公開されている情報のみを記載しています
- 本記事は事実の客観的記述を目的としており、特定の政治的立場に偏らない中立的な記述を心がけています


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