2024年3月、大谷翔平選手の通訳・水原一平氏による違法賭博疑惑が全米を揺るがした際、日本のテレビ番組で頻繁にコメンテーターとして登場したのが、国際弁護士の村尾卓哉氏である。
カリフォルニア州とニューヨーク州の弁護士資格を持ち、カリフォルニア大学バークレー校LL.M.を修了した村尾卓哉氏は、渉外ビジネス法務やクロスボーダー案件を専門とする国際弁護士として、日米の法制度に精通している。
神戸生まれで弁護士法人東町法律事務所のパートナーを務める村尾卓哉氏は、2019年から約2年間アメリカに滞在し、サンフランシスコのMarshall Suzuki Law Groupで経験を積んだ。
水原一平氏の事件で注目を集めた村尾卓哉氏の経歴、米国弁護士資格取得までの道のり、そしてクロスボーダー案件における弁護士の役割を徹底解説する。
村尾卓哉のプロフィール
https://sp.m.jiji.com/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 村尾卓哉（むらおたくや） |
| 生年月日 | 1983年生まれ（42歳・2025年時点） |
| 出身地 | 兵庫県神戸市 |
| 学歴 | 京都大学法学部～ 京都大学大学院法学研究科法曹養成専攻（ロースクール）修了 |
| 司法修習 | 新63期（2010年修了） |
| 弁護士登録 | 2010年（愛媛弁護士会所属） |
| 現職 | 弁護士法人東町法律事務所パートナー（今治事務所所属） |
| 米国留学 | カリフォルニア大学バークレー校LL.M.（2019年〜2020年） |
| 米国弁護士資格 | ニューヨーク州弁護士、カリフォルニア州弁護士（2022年合格） |
| 専門分野 | 渉外ビジネス法務、クロスボーダー案件、海外相続、M&A、倒産・事業再生 |
村尾卓哉氏は、神戸に生まれ育ち、2010年に弁護士登録後、弁護士法人東町法律事務所に入所した。
弁護士として約10年のキャリアを積んだ後、2019年にカリフォルニア大学バークレー校LL.M.に留学し、米国法を学んだ。
2022年にカリフォルニア州司法試験に合格し、ニューヨーク州弁護士資格と合わせて米国2州の弁護士資格を持つ国際弁護士として活動している。
2024年3月の水原一平氏の違法賭博疑惑では、カリフォルニア州の法制度に精通した立場から、日本のテレビ番組で解説を行い、注目を集めた。
詳しい経歴──神戸から弁護士、そして国際弁護士へ
神戸での生い立ちと弁護士への道
村尾卓哉氏は、兵庫県神戸市に生まれ育った。
村尾卓哉氏は、後に東町法律事務所のウェブサイトで「神戸は私の生まれ育った街であり、山と海に囲まれ、新しさの中にもどこか懐かしさを感じるこの街が大好きです」と述べている。
「この地で人の助けとなるような責任ある仕事をすることが幼い頃からの夢でした」と語る村尾卓哉氏は、弁護士という職業を選んだ。
京都大学法学部出身、2010年に司法修習（新63期）を修了し、弁護士登録を果たした。
弁護士法人東町法律事務所での初期キャリア
2010年、村尾卓哉氏は弁護士法人東町法律事務所に入所した。
東町法律事務所は、兵庫県神戸市に本拠を置く総合法律事務所で、神戸・東京・今治・大阪に事務所を構え、中国・上海にも拠点を持つ。
村尾卓哉氏は、「神戸で弁護士として働くことができることは、至上の喜びです」と述べ、地元・神戸での弁護士活動に情熱を注いだ。
初期の主な活動として、一般民事事件や訴訟案件を幅広く担当し、企業法務、M&A案件、倒産・事業再生案件に関与した。
2015年から2016年には関西学院大学法学部の非常勤講師を務め、2018年には愛媛弁護士会今治支部長に就任。
村尾卓哉氏は、弁護士として約10年のキャリアを積み、幅広い分野の法律問題に対応する実力を築いた。
カリフォルニア大学バークレー校LL.M.留学
2019年、村尾卓哉氏は、カリフォルニア大学バークレー校LL.M.（法学修士課程）に入学するため、渡米した。
カリフォルニア大学バークレー校（UC Berkeley）は、米国西海岸を代表する名門大学であり、法学部も全米トップクラスの評価を受けている。
LL.M.（Master of Laws）は、法学士号（J.D.）を持つ者または外国の法学位を持つ者が、米国法を学ぶための1年間の大学院プログラムである。
村尾卓哉氏は、2019年から2020年にかけてバークレー校で米国法を学び、2020年にLL.M.を修了した。
サンフランシスコでの実務経験
2020年、LL.M.修了後、村尾卓哉氏はサンフランシスコにあるMarshall Suzuki Law Group, LLP（MSLG）に入所した。
Marshall Suzuki Law Groupは、日米間のクロスボーダー案件を専門とする法律事務所で、代表パートナーの鈴木淳司弁護士は日米両国で30年以上の経験を持つ。
村尾卓哉氏は、約1年間MSLGで勤務し、米国での実務経験を積んだ。
MSLGでの経験について、村尾卓哉氏は「２０１９年にカリフォルニア大学バークレー校LL.M.に入学のため渡米し、結局約２年間、アメリカに滞在することとなったのですが、その間に、いや人生で一番刺激を受け、脳細胞が活性化されたのは、MSLGでお世話になった最後の１年間であることは疑いようがありません」と述べている。
村尾卓哉氏は、鈴木淳司弁護士の緻密さと豪胆さを併せ持つ仕事ぶりに感銘を受け、「何十手も先読みをするトップ棋士のよう」と評した。
2022年、村尾卓哉氏はカリフォルニア州司法試験に合格し、カリフォルニア州弁護士資格を取得。
ニューヨーク州弁護士資格も取得し（取得時期は非公表）、米国2州の弁護士資格を持つ国際弁護士となった。
2022年、村尾卓哉氏は日本に帰国し、弁護士法人東町法律事務所に復帰。
現在は、東町法律事務所のパートナーとして、今治事務所に所属している。
クロスボーダー案件と国際弁護士の役割
クロスボーダー案件とは
クロスボーダー案件とは、複数の国にまたがる法律問題や取引を指す。
主なクロスボーダー案件として、国際取引（輸出入、国際売買契約）、海外進出・撤退（現地法人設立、合弁事業、M&A）、海外相続（日本人が海外に資産を持つ場合、外国人が日本に資産を持つ場合）、国際紛争（国際訴訟、国際仲裁）、知的財産の国際的保護、国際税務などがある。
クロスボーダー案件では、複数の国の法律が関わるため、各国の法制度に精通した弁護士の支援が不可欠である。
国際弁護士に求められる専門性
国際弁護士には、複数国の法制度の理解、外国法弁護士との連携能力、高度な語学力（英語は必須、その他の言語も有利）、国際的なビジネス慣行の理解、文化的な違いへの対応能力が求められる。
村尾卓哉氏のように、日本の弁護士資格に加えて米国の弁護士資格を持つ弁護士は、日米両国の法制度を理解しているため、クロスボーダー案件で大きな強みを発揮する。
村尾卓哉氏の専門分野
村尾卓哉氏は、東町法律事務所のウェブサイトで以下の専門分野を掲げている。
主な取扱分野として、渉外ビジネス法務、海外の資産にかかる相続事件、クロスボーダー案件、行政訴訟、医療訴訟、金融に関する紛争、労働に関する紛争、交通事故訴訟、家族・相続に関する紛争、倒産・事業再生、M&A案件がある。
村尾卓哉氏は、「アメリカ留学の経験を活かし、渉外ビジネス法務や海外の資産にかかる相続事件など、クロスボーダーの案件を多数取り扱っております」と述べている。
また、渉外案件だけでなく、幅広い分野の訴訟案件や企業法務も手掛けている。
東町法律事務所の国際業務
https://higashimachi.jp/
弁護士法人東町法律事務所は、神戸・東京・今治・大阪に事務所を構え、中国・上海にも拠点（東町商務コンサルティング（上海）有限公司）を持つ。
ドイツ・ミュンヘンの法律事務所PETERS Rechtsanwälteとも提携しており、国際業務に強い法律事務所である。
村尾卓哉氏のような米国弁護士資格を持つ弁護士が在籍していることで、日米間のクロスボーダー案件に対応できる体制を整えている。
東町法律事務所は、「高度化・多様化する法的ニーズに適切かつ迅速に対応しうる総合法律事務所」として、国際案件にも積極的に取り組んでいる。
水原一平事件での解説──カリフォルニア州の違法賭博問題
水原一平氏の違法賭博疑惑とは
2024年3月21日、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が、違法賭博に関与していた疑いで解雇された。
事件の概要として、水原一平氏が違法ブックメーカーに多額の賭け金を支払っていたこと、大谷翔平選手の銀行口座から多額の送金が行われていたこと、水原一平氏は当初「大谷選手が借金を肩代わりした」と説明したが、その後、大谷選手側は「大規模な窃盗」と主張したこと、そしてFBIが捜査を開始したことが明らかになった。
この事件は、日米で大きな注目を集め、カリフォルニア州の賭博法制度や、大谷選手への影響が議論された。
村尾卓哉氏のテレビ出演
https://news.yahoo.co.jp/
2024年3月22日、村尾卓哉氏は日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演し、カリフォルニア州の賭博法制度について解説した。
村尾卓哉氏はカリフォルニア州の賭博法について、「2018年に全米的に賭博に関しては各州に委ねるという判決がでました。カリフォルニア州に関しては2年前（2022年）に住民投票でスポーツベッティングを合法化しようという動きがあったが、70％程度の反対票で否決されて、現在も違法です」と説明。
水原一平氏の「合法だと思っていた」という発言について、村尾卓哉氏は「カリフォルニアに住んでらっしゃったわけですし、かつスポーツビジネスに関与されている水原さんが知らなかったというのは難しい」と私見を述べた。
村尾卓哉氏は、カリフォルニア州弁護士資格を持つ立場から、水原一平氏の弁明に疑問を呈した。
カリフォルニア州の賭博法制度
カリフォルニア州では、スポーツ賭博（スポーツベッティング）は違法である。
カリフォルニア州の賭博法では、カジノ賭博は一部合法（ネイティブアメリカンの保留地内のカジノなど）、競馬は合法、宝くじは合法だが、スポーツ賭博は違法。
違反した場合の刑罰は、1,000ドル以下の罰金または6カ月以下の懲役である。
ただし、胴元（ブックメーカー）ではなく顧客である水原一平氏にどこまで捜査が及ぶかは不透明であった。
村尾卓哉氏の法的分析
https://www.daily.co.jp/
村尾卓哉氏は、スポニチアネックスの取材に対して、今後の捜査の焦点について分析した。
焦点は「誰が送金したか」であり、水原一平氏が送金した場合、大谷選手の口座に権限を持たずにアクセスすれば窃盗罪、権限を持って送金すれば横領罪となる。
カリフォルニア州法の刑罰は、窃盗罪が1,000ドル以下の罰金または3年以下の懲役、横領罪が1万ドル以下の罰金または3年以下の懲役（被害額が多額の場合は最長5年の刑期が加算）である。
大谷選手が送金した場合は、参考人として事情聴取を受ける可能性があり、賭け金として送っていた場合は違法賭博罪に問われる恐れがあるが、借金返済目的なら賭博罪にはならない。
ただし「グレーな人物に巨額の送金」という評判の問題、MLBからの処分の可能性がある。
村尾卓哉氏の分析は、カリフォルニア州法とMLBの規則を踏まえた専門的なものであり、事件の理解に大きく貢献した。
その後の展開として、2024年6月、水原一平氏は連邦検察に銀行詐欺と虚偽の納税申告書提出で起訴され、有罪を認めた。
2025年2月現在も、村尾卓哉氏は東町法律事務所のコラムで水原一平氏の事件について法的分析を続けている。
水原一平氏については、以下の記事で詳しく解説している。
米国弁護士資格の意義と取得の難易度
米国弁護士資格とは
米国では、弁護士資格は州ごとに付与される。
カリフォルニア州の弁護士資格を持つ弁護士は、カリフォルニア州で法律業務を行うことができるが、他州で業務を行うには、その州の弁護士資格を取得する必要がある。
主な州の弁護士資格として、ニューヨーク州弁護士、カリフォルニア州弁護士、テキサス州弁護士、フロリダ州弁護士がある。
日本の弁護士が米国で法律業務を行うには、米国の弁護士資格を取得することが必要である。
日本の弁護士が米国弁護士資格を取得する意義
日本の弁護士が米国弁護士資格を取得する意義として、米国法に基づく法的助言が可能になること、日米間のクロスボーダー案件で強みを発揮できること、米国の裁判所で弁護士として活動できること、米国の法律事務所で勤務できること、国際的なキャリアの選択肢が広がることが挙げられる。
村尾卓哉氏のように、日本の弁護士資格と米国の弁護士資格の両方を持つ弁護士は、日米両国の法制度を理解しているため、クロスボーダー案件で大きな価値を提供できる。
カリフォルニア州司法試験の難易度
カリフォルニア州司法試験（California Bar Exam）は、米国で最も難しい司法試験の一つとされている。
試験は2日間行われ、エッセイ問題、多肢選択式問題、実務試験（Performance Test）が出題される。
合格率は約40から50％で年によって変動し、外国法学位保持者も受験可能。
受験資格として、米国ロースクール（ABA認定）のJ.D.修了者、LL.M.修了者（外国法学位保持者）、カリフォルニア州法務局が認める法学教育を受けた者がある。
村尾卓哉氏は、2020年にカリフォルニア大学バークレー校のLL.M.を修了し、2022年にカリフォルニア州司法試験に合格した。
ニューヨーク州弁護士資格
村尾卓哉氏は、カリフォルニア州弁護士資格に加えて、ニューヨーク州弁護士資格も取得している。
ニューヨーク州は、外国法学位保持者でもLL.M.修了後に司法試験を受験できる州である。
ニューヨーク州司法試験の特徴として、合格率が約60から70％（カリフォルニア州より高い）、試験は2日間、外国法学位保持者はLL.M.修了後に受験可能という点がある。
村尾卓哉氏がいつニューヨーク州弁護士資格を取得したかは公表されていないが、米国滞在中またはその後に取得したと推測される。
米国2州の弁護士資格を持つことで、村尾卓哉氏は日米間のクロスボーダー案件において、より幅広い法的サービスを提供できる。
東町法律事務所でのコラム執筆活動
水原一平事件に関するコラム
村尾卓哉氏は、2024年3月の水原一平事件発生後、東町法律事務所のウェブサイトで継続的にコラムを執筆している。
2025年2月時点で公開されているコラムには、「最新ニュースから学ぶ米国の法制度⑥（刑事裁判の日米の違い）－水原一平氏による横領事件－」や「最新ニュースから学ぶ米国の法制度⑦（刑事裁判の日米の違い・続編）－水原一平氏による横領事件－」などがある。
村尾卓哉氏は、水原一平事件を題材に、米国と日本の刑事裁判制度の違いを解説している。
刑事裁判の日米比較
村尾卓哉氏のコラムでは、水原一平事件を通じて、量刑の決定プロセス、検察と弁護側の主張の方法、論告求刑・弁論後の手続、裁判官の役割といった日米の刑事裁判の違いが解説されている。
2025年2月2日に公開されたコラムでは、検察から弁護側の量刑意見に対する反論書面（Response to Defendant Ippei Mizuhara’s position）が提出されたことを受けて、論告求刑・弁論後の手続の日米比較を行っている。
村尾卓哉氏は、「このようにアメリカの裁判は、当事者に色々な場面で相手を攻撃する方法を与え、与えられた武器をどう使うか、というのが代理人の腕の見せ所になっています」と述べている。
代理人の力量による結果の違いとして、富裕層はトップ弁護士を選任し、有利な判決を得る一方、貧困層は十分な弁護を受けられないという点を指摘している。
村尾卓哉氏は、米国の刑事裁判では弁護士の力量が結果に大きく影響することを指摘。
一方、日本の刑事事件では、特に認め事件では「相場」が決まっており、裁判官が全ての審理を担当するためブレが少ない傾向にあると分析している。
法律実務家としての情報発信
村尾卓哉氏のコラムは、単なる事件の解説にとどまらず、日米の法制度の違いを体系的に説明し、法律実務家や法学を学ぶ者にとって有益な情報を提供している。
コラムの特徴として、具体的な事件を題材にした実践的な解説、日米の法制度の比較分析、最新の裁判書面を題材にしたタイムリーな情報提供、米国での実務経験に基づく深い洞察が挙げられる。
村尾卓哉氏の情報発信は、国際弁護士として、日米の法制度の橋渡しをする重要な役割を果たしている。
最新動向への対応
https://www.yomiuri.co.jp/
2025年2月7日、水原一平氏に対する量刑判決が言い渡された。
カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁は、検察の求刑通り禁錮4年9か月の実刑判決を言い渡し、大谷翔平選手への約26億円の賠償も命じた。
水原一平氏は法廷で「大谷選手に心から申し訳ないと思う。結果を受け入れる」と述べた。
2025年6月17日、水原一平氏は東部ペンシルベニア州アレンウッドの連邦刑務所に収監された。
連邦刑務所局によると、収監されたのは警備レベルの低い刑務所である。
弁護側は、水原一平氏が米国籍を持っていないとして、刑期終了後に日本に強制送還される可能性が高いと指摘している。
2025年12月現在も、村尾卓哉氏は東町法律事務所のコラムで米国の刑事司法制度について法的分析を続けており、水原一平事件は国際弁護士としての専門性を示す重要な事例となっている。
村尾卓哉の家族とプライベート
家族構成
村尾卓哉氏の家族構成については、公開されている情報がほとんどない。
妻や子供の有無、家族の詳細については、村尾卓哉氏自身が公表していない。
弁護士という職業柄、プライベートな情報を公開しないのは一般的であり、村尾卓哉氏もその方針を採っていると考えられる。
プライベートな情報
村尾卓哉氏のプライベートに関する情報は、ほとんど公開されていない。
SNS上でも、村尾卓哉氏の個人的な情報は見つからない。
2024年3月の水原一平事件でテレビ出演したことで注目を集めたが、それでも家族やプライベートに関する情報は公表されていない。
弁護士としての信念
村尾卓哉氏は、東町法律事務所入所時に以下のように述べている。
「神戸は私の生まれ育った街であり、山と海に囲まれ、新しさの中にもどこか懐かしさを感じるこの街が大好きです。この地で人の助けとなるような責任ある仕事をすることが幼い頃からの夢でした。」
「神戸で弁護士として働くことができることは、至上の喜びです。まだまだ未熟な身でありますので、何事においても日々の研鑽を怠ることなく、誠実に職務に励んでまいりたいと思います。」
村尾卓哉氏の弁護士としての信念は、「地元・神戸で人の助けとなる仕事をする」というものである。
米国での経験を経て、国際弁護士として活躍する村尾卓哉氏だが、その根底には、地元・神戸への愛着と、人々の役に立ちたいという思いがある。
東町法律事務所のウェブサイトでは、村尾卓哉氏は「ご相談される依頼者様に寄り添いながら、冷静に事案を分析し、最善の解決策をご提示できるよう心がけております」と述べている。
村尾卓哉氏の弁護士としての姿勢は、依頼者に寄り添い、冷静に分析し、最善の解決策を提示するというものである。
現在話題、注目されている弁護士については、以下の記事で詳しく解説している。
まとめ──国際弁護士の役割と今後の展望
https://www.sponichi.co.jp/
村尾卓哉氏の立ち位置
村尾卓哉氏は、神戸に生まれ育ち、地元で弁護士としてキャリアをスタートさせた。
弁護士として約10年のキャリアを積んだ後、カリフォルニア大学バークレー校LL.M.に留学し、米国法を学んだ。
サンフランシスコのMarshall Suzuki Law Groupで実務経験を積み、カリフォルニア州とニューヨーク州の弁護士資格を取得。
現在は、弁護士法人東町法律事務所のパートナーとして、渉外ビジネス法務やクロスボーダー案件を専門としている。
2024年3月の水原一平事件では、カリフォルニア州法に精通した立場から、日本のテレビ番組で解説を行い、国際弁護士としての専門性を示した。
クロスボーダー案件の増加
グローバル化の進展により、クロスボーダー案件は増加の一途をたどっている。
クロスボーダー案件が増加する背景として、企業の海外進出・撤退、国際M&A・合弁事業、海外相続の増加（日本人の海外資産、外国人の日本資産）、国際取引の拡大、知的財産の国際的保護の必要性が挙げられる。
クロスボーダー案件では、複数国の法制度が関わるため、各国の法律に精通した弁護士の支援が不可欠である。
村尾卓哉氏のように、日本の弁護士資格と米国の弁護士資格の両方を持つ弁護士は、日米間のクロスボーダー案件において、大きな価値を提供できる。
国際弁護士の需要
国際弁護士の需要は、今後も増加すると予想される。
国際弁護士が求められる場面として、日本企業の海外進出支援、外国企業の日本進出支援、国際紛争の解決、海外相続の処理、国際取引の契約書作成・レビューなどがある。
村尾卓哉氏のような国際弁護士は、日米間のビジネスや法律問題において、重要な橋渡し役を果たしている。
また、水原一平事件のような国際的な注目を集める事件では、国際弁護士の専門的な解説が、事件の理解に大きく貢献する。
権力ウォッチの視点
『権力ウォッチ』は、村尾卓哉氏のような国際弁護士の活動を今後も注目していく。
注目ポイントとして、クロスボーダー案件における弁護士の役割、日米の法制度の違いと実務への影響、国際弁護士の専門性と社会的責任、水原一平事件のような国際的な注目事件での解説活動が挙げられる。
国際弁護士は、複数国の法制度を理解し、国境を越えた法律問題を解決する専門家である。
村尾卓哉氏のような国際弁護士の活動は、グローバル化が進む現代社会において、ますます重要性を増している。
弁護士という職業は、単に法律を知っているだけでなく、依頼者に寄り添い、最善の解決策を提示することが求められる。
村尾卓哉氏の「依頼者様に寄り添いながら、冷静に事案を分析し、最善の解決策をご提示できるよう心がけております」という姿勢は、弁護士としての本質を示すものである。
国際弁護士として、日米の法制度の橋渡しをする村尾卓哉氏の今後の活動に注目したい。
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