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田代政弘(松本人志代理人弁護士)の経歴と陸山会事件の真相|検察官懲戒処分から「ヤメ検」弁護士への転身

弁護士

2024年1月、お笑いコンビ「ダウンタウン」松本人志氏の代理人弁護士として、週刊文春を相手取った5億5000万円の損害賠償訴訟を起こした田代政弘弁護士。

國學院久我山高校から早稲田大学社会科学部を経て、1998年に検察官として東京地検に着任した田代政弘氏は、東京地検特捜部のエリート検事として汚職事件や経済事件の捜査に従事してきた。

しかし2011年、小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」を巡る事件で、虚偽の捜査報告書を作成したとして市民団体から告発され、2012年6月に減給6か月の懲戒処分を受けて検察官を辞職。

その後、三菱化学メディエンス(現LSIメディエンス)を経て2014年に弁護士登録し、八重洲総合法律事務所の代表弁護士として活動してきた田代政弘氏。

検察官時代の虚偽報告書問題、松本人志裁判での訴え取り下げ、A子氏への出廷妨害工作疑惑──

田代政弘氏を通じて見える、検察組織の問題点と「ヤメ検」弁護士の権力構造を徹底解説する。

  1. 田代政弘のプロフィール
  2. 詳しい経歴──早稲田大学から東京地検特捜部へ
    1. 國學院久我山高校と早稲田大学野球部
    2. 司法試験合格と検察官任官
    3. 東京地検特捜部のエリート検事
  3. 陸山会事件と虚偽捜査報告書問題──検察官辞職の真相
    1. 陸山会事件とは何か
    2. 石川知裕氏のICレコーダー録音
    3. 検察審査会への虚偽報告書提出
    4. 懲戒処分と検察官辞職
  4. 三菱化学メディエンスを経て弁護士登録──「ヤメ検」としての再出発
    1. 三菱化学メディエンスでの2年間
    2. 弁護士登録と八重洲総合法律事務所
    3. 日本プロ野球選手会公認代理人
    4. 「ヤメ検」としての評価
  5. 松本人志vs週刊文春訴訟──代理人弁護士としての活動
    1. 2024年1月22日の提訴
    2. 田代政弘氏起用への驚きの声
    3. 第1回口頭弁論と裁判の経過
    4. 2024年11月8日の訴え取り下げ
  6. A子氏への出廷妨害工作疑惑──弁護士倫理の問題
    1. 2024年7月の週刊文春報道
    2. 田代政弘氏の記者会見
    3. 中村信雄弁護士の実名告発
    4. 弁護士倫理違反の可能性
  7. 批判と課題──「ヤメ検」弁護士の権力構造
    1. 陸山会事件の虚偽報告書問題
    2. 松本人志裁判での訴え取り下げ
    3. 「ヤメ検」弁護士の評価
    4. 弁護士倫理と権力構造
  8. 田代政弘の家族とプライベート
    1. 妻と子供
    2. プライベートな一面
    3. 趣味と交友関係
  9. まとめ──田代政弘と「ヤメ検」弁護士の課題
    1. 検察官から弁護士への転身
    2. 松本人志裁判と訴え取り下げ
    3. 今後の課題
    4. 権力ウォッチの視点

田代政弘のプロフィール

https://twitter.com/

項目内容
氏名田代政弘(たしろまさひろ)
生年月日1967年1月(58歳・2025年時点)
出身地非公開
学歴國學院大學久我山高等学校卒業(1985年)、早稲田大学社会科学部卒業(1990年)
経歴1995年 司法試験合格、1998年 東京地方検察庁検事、2009年〜2011年 東京地検特捜部検事(2度目)、2012年6月27日 検察官辞職(懲戒処分)、2012年 三菱化学メディエンス入社、2014年 弁護士登録(東京弁護士会)、2014年 八重洲総合法律事務所入所
現職八重洲総合法律事務所代表弁護士、税理士、日本プロ野球選手会公認代理人
専門分野刑事弁護、企業法務、経済事件、スポーツ法務、税務
弁護士登録番号第一東京弁護士会(後に東京弁護士会に変更)
主な担当事件松本人志vs週刊文春訴訟(2024年1月〜11月)、陸山会事件捜査(検察官時代)
特徴元東京地検特捜部検事(ヤメ検)、早稲田大学野球部出身(同期の主将は小宮山悟)

田代政弘氏は、1967年1月生まれの58歳(2025年時点)。

國學院久我山高校から早稲田大学社会科学部を経て、1998年に検察官として東京地方検察庁に着任した。

東京地検特捜部のエリート検事として活躍したが、2011年の陸山会事件で虚偽の捜査報告書を作成し、2012年6月に懲戒処分を受けて検察官を辞職。

2014年に弁護士登録し、八重洲総合法律事務所の代表弁護士として活動している。

詳しい経歴──早稲田大学から東京地検特捜部へ

國學院久我山高校と早稲田大学野球部

田代政弘氏は、1985年に國學院大學久我山高等学校を卒業した。

國學院久我山高校は、東京都杉並区にある私立の中高一貫校で、偏差値71(2024年時点)と東京都内の私立校ランク9位の進学校である。

1990年、田代政弘氏は早稲田大学社会科学部を卒業。

田代政弘氏は早稲田大学在学中、野球部に所属していた。

同期の主将は、後にプロ野球選手として活躍し、現在は早稲田大学野球部監督を務める小宮山悟氏である。

早稲田大学社会科学部は、MARCH以上の難関私立大学として知られ、法学・政治学・経済学を総合的に学ぶ学部である。

司法試験合格と検察官任官

1995年、田代政弘氏は司法試験に合格した。

最高裁判所司法研修所を経て、1998年に東京地方検察庁検事として任官。

検察官は、裁判官・検察官・弁護士という法曹三役の中でも、司法試験に高成績で合格し、司法修習でも優秀な成績を収める必要がある難関職である。

田代政弘氏は、検察官として以下のキャリアを歩んだ:

検察官時代の主な経歴:

  • 1998年 東京地方検察庁検事
  • 1998年 横浜地方検察庁検事
  • 甲府地方検察庁勤務
  • 証券取引等監視委員会特別調査課特別調査指導官(出向)
  • 2009年4月 東京地検特捜部検事(2度目)
  • 2012年 東京地方検察庁検事兼法務総合研究所教官

東京地検特捜部のエリート検事

東京地方検察庁特別捜査部(東京地検特捜部)は、警察の捜査を介さずに独自捜査を行う部署で、汚職事件・脱税事件・経済事件などの重大事件を担当する。

一人前の検察官になるには5年かかると言われ、そこから一握りが「特捜部」に呼ばれる。

田代政弘氏は、2009年4月から東京地検特捜部検事として勤務した。

特捜部での主な業務は、汚職事件や大型経済事件、脱税事件及び金融商品取引法違反事件等の捜査であった。

田代政弘氏は、東京地検特捜部で陸山会事件の捜査を担当することとなった。

陸山会事件と虚偽捜査報告書問題──検察官辞職の真相

https://www.jiji.com

陸山会事件とは何か

陸山会事件とは、民主党代表(当時)小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」による土地購入を巡り、収支報告書に虚偽の記載があったとされる事件である。

事件の概要:

  • 2009年、東京地検特捜部が捜査を開始
  • 小沢一郎氏の元秘書3名(石川知裕衆議院議員、大久保隆規氏、池田光智氏)が逮捕
  • 小沢一郎氏自身も東京第五検察審査会により強制起訴
  • 2012年4月26日、東京地裁は小沢一郎氏に無罪判決

田代政弘氏は、東京地検特捜部の検事として、石川知裕氏の取り調べを担当した。

石川知裕氏のICレコーダー録音

https://www.yomiuri.co.jp/

2011年12月15日、陸山会事件の公判で、衝撃的な事実が明らかになった。

石川知裕氏は、再聴取の際にICレコーダーで取り調べのやりとりを録音していた。

その録音内容と、田代政弘氏が作成した捜査報告書の内容が、全く異なっていたのである。

捜査報告書に記載されていた内容:

  • 石川知裕氏が「『選挙民を裏切ることになる』と検事に言われたことが効いた」と述べた
  • 石川知裕氏が自主的に供述調書に署名した

ICレコーダーの録音内容:

  • 田代政弘氏が石川知裕氏に「『選挙民を裏切ることになる』と言われたことが効いた」などと誘導的な発言をした形跡はない
  • 捜査報告書の内容は事実ではなかった

実際にはなかったやり取りが、捜査報告書に記載されていたことが判明した。

検察審査会への虚偽報告書提出

田代政弘氏が作成した虚偽の捜査報告書は、東京第五検察審査会に提出されていた。

検察審査会は、検察が不起訴とした事件について、市民が「起訴すべきだ」と判断する制度である。

田代政弘氏の虚偽捜査報告書は、小沢一郎氏の起訴相当議決の大きな要因になった可能性がある。

東京地裁の厳しい批判(2012年4月26日判決):

「検察官が、公判において証人となる可能性の高い重要な人物に対し、任意性に疑いのある方法で取り調べて供述調書を作成し、その取調状況について事実に反する内容の捜査報告書を作成した上で、これらを検察審査会に送付するなどということは、あってはならないことである」

「本件の審理経過等に照らせば、本件においては事実に反する内容の捜査報告書が作成された理由経緯等の詳細や原因の究明等については、検察庁等において、十分調査等の上で対応がなされることが相当であるというべきである」

東京地裁は、田代政弘氏の行為を厳しく批判した。

懲戒処分と検察官辞職

2012年6月27日、法務大臣は田代政弘氏に対して、減給6か月、100分の20の懲戒処分を下した。

田代政弘氏は、同日付で検察官を辞職。

市民団体「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」は、田代政弘氏を虚偽公文書作成及び行使罪で告発したが、不起訴となった。

田代政弘氏の虚偽捜査報告書問題は、検察組織の問題点を浮き彫りにし、検察への信頼を大きく損なう結果となった。

三菱化学メディエンスを経て弁護士登録──「ヤメ検」としての再出発

三菱化学メディエンスでの2年間

2012年6月に検察官を辞職した田代政弘氏は、同年、三菱化学メディエンス(現LSIメディエンス)に入社した。

三菱化学メディエンスは、臨床検査や医療関連事業を手がける企業で、田代政弘氏は企業内でのコンプライアンス業務や法務業務に従事したと推定される。

田代政弘氏は、三菱化学メディエンスで2年間勤務した後、2014年に退社。

弁護士登録と八重洲総合法律事務所

https://www.yaesulaw.jp/

2014年、田代政弘氏は東京弁護士会に弁護士登録し、八重洲総合法律事務所に入所した。

八重洲総合法律事務所は、東京都中央区日本橋に所在する法律事務所で、田代政弘氏は現在、同事務所の代表弁護士を務めている。

八重洲総合法律事務所の業務内容:

  • 刑事弁護
  • 企業法務
  • 経済事件
  • スポーツ法務
  • 税務

田代政弘氏は、検察官時代の経験を活かし、刑事弁護や経済事件を専門とする弁護士として活動を開始した。

日本プロ野球選手会公認代理人

田代政弘氏は、早稲田大学野球部出身という経歴から、日本プロ野球選手会公認代理人としても活動している。

プロ野球選手の年俸交渉や、スポーツ事故、スポーツ保険及びスポーツ活動に関する契約等をめぐる紛争について、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)への対応を含め、各種相談に幅広く対応している。

田代政弘氏は、法律家としての専門性とスポーツへの造詣を両立させている。

「ヤメ検」としての評価

「ヤメ検」とは、検察官を退職して弁護士に転身した人物を指す言葉である。

検察官は、民事事件より立証のハードルが高い刑事事件を取り扱い、特に特捜部の経験を持つ弁護士は、捜査能力があり、緻密な分析をして戦略を立てる能力にたけていると評価される。

しかし、田代政弘氏の場合、虚偽捜査報告書問題で懲戒処分を受けて検察官を辞職したという経歴が、「ヤメ検」としての評価を複雑なものにしている。

田代政弘氏は、元東京地検特捜部検事という経歴を持ちながら、過去の不祥事が常につきまとう「ヤメ検」として、弁護士活動を続けている。

松本人志vs週刊文春訴訟──代理人弁護士としての活動

https://twitter.com/

2024年1月22日の提訴

2024年1月22日、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志氏は、週刊文春が報じた性加害疑惑について、発行元の株式会社文藝春秋とライターの1名を相手取り、5億5000万円の損害賠償と訂正記事による名誉回復を求める訴訟を提起した。

松本人志氏の代理人弁護士として、田代政弘氏が起用されたことが公表された。

提訴のお知らせ(田代政弘氏のコメント):

「本日、松本人志氏は、株式会社文藝春秋ほか1名に対して、令和5年12月27日発売の週刊文春に掲載された記事(インターネットに掲載されている分も含む)に関し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起いたしました。
今後、裁判において、記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております」

松本人志氏は、裁判に専念するため、芸能活動を休止した。

田代政弘氏起用への驚きの声

松本人志氏の代理人が田代政弘氏であることが公表されると、業界内外から驚きの声が相次いだ。

裁判傍聴芸人・阿曽山大噴火氏もXで「田代政弘弁護士って陸山会の検察官か。てっきり、芸能関係の訴訟を得意としてる弁護士さんが担当するのかと」と反応した。

https://x.com/asozan_daifunka/

田代政弘氏起用への疑問:

  • 陸山会事件で虚偽捜査報告書を作成した過去がある
  • 芸能関係の訴訟を得意とする弁護士ではない
  • 週刊文春は「(他の弁護士から)勝算がないと次々断られていた」という吉本関係者の証言を掲載

田代政弘氏は、元東京地検特捜部検事という経歴を持つが、過去の不祥事が起用への疑問を生んだ。

第1回口頭弁論と裁判の経過

2024年3月28日、東京地方裁判所で第1回口頭弁論が開かれた。

松本人志氏は出廷せず、裁判は約5分で閉廷した。

裁判は、証人尋問などが行われる前に、和解交渉が進められる見通しとなった。

田代政弘氏は、代理人弁護士として、松本人志氏の名誉回復を目指し、裁判活動を継続した。

2024年11月8日の訴え取り下げ

2024年11月8日、松本人志氏側は、訴えを取り下げることを発表した。

松本人志氏のコメント:

「これまで、松本人志は裁判を進めるなかで、関係者と協議等を続けてまいりましたが、松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。
そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました。松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。
参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」

訴えの取り下げに際して、金銭の授受は一切なかったと発表された。

週刊文春側も取り下げに同意し、裁判は終結。

松本人志氏は2025年11月、約1年10か月ぶりに芸能活動を再開した。

A子氏への出廷妨害工作疑惑──弁護士倫理の問題

https://news.yahoo.co.jp/

2024年7月の週刊文春報道

2024年7月11日発売の週刊文春は、田代政弘氏が性被害を訴えているA子氏らを探偵を使って尾行し、A子氏から相談を受けていた弁護士に「A子氏が出廷しないように」と説得を要求したと報じた。

週刊文春の報道内容:

  • 田代政弘氏が探偵を使ってA子氏を尾行
  • A子氏の外出先である繁華街やホテルでの尾行を探偵に依頼
  • A子氏から相談を受けていた中村信雄弁護士に接触
  • 「何とかA子さんを説得して、証言に出ないようにしてほしい」と依頼
  • 中村信雄弁護士が拒否すると「先生はA子さんと不倫しているでしょう。そのことを雑誌が記事にするらしいですよ。私は記事を止められますけど、どうしますか」と脅迫まがいの行動

田代政弘氏の行為は、弁護士倫理に反するのではないかとの批判が相次いだ。

田代政弘氏の記者会見

https://www.nikkansports.com/

2024年7月11日、田代政弘氏は記者会見を開き、「妨害工作はなかった」と繰り返し主張した。

しかし、被害女性の外出先である繁華街やホテルでの尾行を探偵に依頼した事実は認めた。

田代政弘氏の会見での発言:

「『こういう情報があって、調査会社に調べさせた方いいと思うけど、どうですか』と(松本に相談した)。で、松本さんが『お願いします』ということですよ」

田代政弘氏は、松本人志氏の指示で探偵を雇ったと説明した。

中村信雄弁護士の実名告発

https://tslaw.or.jp/

2024年7月18日発売の週刊文春で、A子氏から相談を受けていた中村信雄弁護士が実名で徹底反論した。

中村信雄弁護士は、田代政弘氏の検察官時代の先輩にあたり、大鶴基成元東京地検特捜部長も在籍する弁護士事務所の共同経営者である。

中村信雄弁護士のコメント

  • 「田代弁護士からA子氏に証言台に立たないようにしてほしい旨の打診を受けたことは紛れもない事実」
  • 「松本人志氏のおぞましい行為に憤りを感じている」

中村信雄弁護士は、「一個人としての中村信雄氏」が、松本人志氏側との対決を決意したものであり、田代政弘氏の行為を厳しく批判した。

弁護士倫理違反の可能性

田代政弘氏の行為は、弁護士倫理に違反する可能性が指摘されている。

弁護士職務基本規程の関連条文:

  • 第6条(品位の保持):弁護士は、その品位を保持し、信用を維持するように努める。
  • 第39条(真実発見等への協力):弁護士は、真実を尊重し、信義に従い、誠実かつ公正に職務を行う。

探偵を使った尾行や、証人に対する出廷妨害工作は、真実発見を妨げる行為であり、弁護士倫理に反する可能性がある。

田代政弘氏の行為が、弁護士会の懲戒処分の対象となるかどうかは、今後の動向次第である。

批判と課題──「ヤメ検」弁護士の権力構造

陸山会事件の虚偽報告書問題

田代政弘氏は、陸山会事件で虚偽の捜査報告書を作成し、懲戒処分を受けて検察官を辞職した。

虚偽の捜査報告書は、小沢一郎氏の起訴相当議決の大きな要因になった可能性があり、検察の信頼を大きく損なった。

田代政弘氏の行為は、検察組織の問題点を浮き彫りにした。

検察組織の問題点:

  • 検察官が捜査報告書に虚偽の記載をする
  • 虚偽の捜査報告書が検察審査会に提出される
  • 検察の独自捜査が市民の権利を侵害する可能性

田代政弘氏の虚偽報告書問題は、検察改革の必要性を示した。

松本人志裁判での訴え取り下げ

https://www.nikkan-gendai.com/

田代政弘氏は、松本人志氏の代理人として、週刊文春を相手取った5億5000万円の損害賠償訴訟を起こした。

しかし、証人尋問が行われる前に、訴えを取り下げる形で裁判は終結した。

訴えの取り下げは、「最初から何もなかった」ことになるため、紛争の解決基準が後にまったく残らない。

訴え取り下げの意味:

  • 松本人志氏が性加害を認めたわけではない
  • 週刊文春の報道が虚偽であったと認定されたわけでもない
  • 法的には「何もなかった」ことになる

田代政弘氏の戦略は、証人尋問を避け、訴えを取り下げることで、松本人志氏のダメージを最小限に抑えることであったと推測される。

しかし、訴え取り下げは、「逃げた」と受け取られる可能性もある。

「ヤメ検」弁護士の評価

田代政弘氏のような「ヤメ検」弁護士は、元検察官としての経験を活かし、高い捜査能力と戦略立案能力を持つと評価される。

しかし、田代政弘氏の場合、過去の虚偽報告書問題が常につきまとう。

田代政弘氏への評価:

  • 肯定的評価:元東京地検特捜部検事として、高い捜査能力を持つ
  • 否定的評価:虚偽報告書問題で懲戒処分を受けた過去がある

田代政弘氏は、優れた弁護士であると同時に、過去の不祥事が評価を複雑なものにしている。

弁護士倫理と権力構造

田代政弘氏のA子氏への出廷妨害工作疑惑は、弁護士倫理の問題を浮き彫りにした。

弁護士は、依頼人の利益を最優先するが、真実発見を妨げる行為は許されない。

田代政弘氏の行為が、弁護士倫理に違反するかどうかは、弁護士会の判断次第である。

田代政弘の家族とプライベート

妻と子供

田代政弘氏の私生活については、ほとんど公開されていない。

公開されている情報:

  • 妻:名前非公開
  • 子供:詳細非公開

弁護士として公の場に立つ一方で、家族については慎重に情報を管理している。

プライベートな一面

田代政弘氏は、早稲田大学野球部出身であり、スポーツへの造詣が深い。

日本プロ野球選手会公認代理人としても活動しており、スポーツ法務に力を入れている。

しかし、田代政弘氏のプライベートな一面については、ほとんど情報が公開されていない。

趣味と交友関係

田代政弘氏の趣味や交友関係については、限られた情報しかない。

交友関係:

  • 早稲田大学野球部の同期(小宮山悟氏など)
  • 検察官時代の同僚
  • 弁護士仲間

田代政弘氏の人脈が、弁護士活動の影響力につながっている可能性がある。

まとめ──田代政弘と「ヤメ検」弁護士の課題

https://smart-flash.jp/

検察官から弁護士への転身

田代政弘氏は、國學院久我山高校、早稲田大学社会科学部を経て、1998年に検察官として東京地検に着任した。

東京地検特捜部のエリート検事として、汚職事件や経済事件の捜査に従事した田代政弘氏は、検察官としての輝かしいキャリアを歩んでいた。

しかし、2011年の陸山会事件で虚偽の捜査報告書を作成し、2012年6月に懲戒処分を受けて検察官を辞職。

その後、三菱化学メディエンスを経て、2014年に弁護士登録し、八重洲総合法律事務所の代表弁護士として活動を開始した。

松本人志裁判と訴え取り下げ

2024年1月22日、田代政弘氏は松本人志氏の代理人弁護士として、週刊文春を相手取った5億5000万円の損害賠償訴訟を起こした。

しかし、証人尋問が行われる前の2024年11月8日、訴えを取り下げる形で裁判は終結した。

訴え取り下げは、「最初から何もなかった」ことになるため、紛争の解決基準が後にまったく残らない。

田代政弘氏の戦略は、証人尋問を避け、松本人志氏のダメージを最小限に抑えることであったと推測される。

今後の課題

田代政弘氏は、今後も八重洲総合法律事務所の代表弁護士として活動を続けるだろう。

今後の注目点:

  • A子氏への出廷妨害工作疑惑に対する弁護士会の判断
  • 田代政弘氏の今後の弁護士活動
  • 「ヤメ検」弁護士としての評価

田代政弘氏のような「ヤメ検」弁護士が、元検察官としての経験を活かしつつ、弁護士倫理を守ることができるのかが、今後の課題である。

権力ウォッチの視点

『権力ウォッチ』は、田代政弘氏の動向を今後も追い続ける。

注目ポイント:

  • 弁護士倫理違反の可能性
  • 「ヤメ検」弁護士の権力構造
  • 検察組織の問題点
  • 虚偽報告書問題の教訓

田代政弘氏は、元東京地検特捜部検事という輝かしい経歴を持ちながら、虚偽報告書問題で懲戒処分を受けて検察官を辞職した。

弁護士として再出発した田代政弘氏は、松本人志裁判で代理人を務めたが、A子氏への出廷妨害工作疑惑という新たな問題を抱えている。

検察官時代の虚偽報告書問題、弁護士時代の出廷妨害工作疑惑──

田代政弘氏の行動は、権力者が真実を隠蔽し、都合の悪い証言を封じ込めようとする構造を示している。

「ヤメ検」弁護士が、元検察官としての捜査能力を悪用し、真実発見を妨げる行為を行うことは、法治国家の根幹を揺るがす問題である。

田代政弘氏のような弁護士の行動を監視し続けることが、民主主義を守るために不可欠である。


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